2019年1月31日掲載

政治家がつかれると痛い10のポイント

—これが政治家選定の着眼点—

その5 議員報酬の値上げへの態度を明確にしているか。

 昆虫などが死んだふりをする擬態という現象がある。自分の身を外敵から守る仕草である。

 議員の本音を知るのは議員報酬すなわち自分の利得を増やす瞬間である。第三者機関の報酬審議会に首長が諮問して答申が出る。この諮問そのものが議会からの圧力の場合もある。

 仕事をしながら議員をするのを二足の草鞋(わらじ)といって見当違いのたとえを使って皮肉る者もいる。もともと議員は奉仕の仕事すなわちボランティアであるから職業という考えは違う。その労働は対価すなわち報酬として計算しにくい。であるから生活給としての報酬というよりも公職という仕事給として一般の給与より低額であってよい。その不足分がもしあってよい。その不足分があったとすれば、他の仕事を持てばよい。果物屋、肉屋、医師、主婦で議員が務まるようにその町の合意で議会を構成すればよい。

 昨今、議員のなり手がいないので議員年金を復活する動きがあるが、これは目的、手段が混同されている。議員は公職であることから軽軽に報酬値上げを民間のように考えるべきではない。そこが点検される。

2019年1月28日 記