わだむねのピリリ一言

世論でなく輿論を!(連載2/4)

―世論と輿論の違い―

 前回で世論はセロンと輿論はヨロンと読むことで私たちの意識を変えていくことをお話しました。テレビ、新聞で聞いたり、読んだりしても、あなたはセロン、ヨロンの使用に拘っていくことから曖昧な認識を正していくことから始めましょう。
 世論(セロン)は一般に総選挙の前、中盤、終盤に行なわれて、支持率などが公表されます。またテレビでは一週間ごとに報じています。世論調査(ヨロン)といっています。
要するに短期で、即時的で意見というより、好悪、感想、印象といったものです。
 それでも紙面、テレビ画面に表示されると権威があって信頼できるように受けとめてしまいます。自分の外側で数字が出ると目を向けて、参考にしてしまいます。そうなると数字が一人歩きをして、○○テレビの世論調査では、○○党の支持率が上がった下がったと記憶されるようになります。
 このような数日の印象や感想は世論(セロン)として分類し、数ヶ月にわたって変わらない意識、意見を輿論(ヨロン)と分類したらどうでしょう。
 雑誌メディアでいえば、テレビ情報、新聞、週刊誌の範囲です。週刊誌でも取材、印刷、編集などを考えますと数日の検討時間しかありません。
 移り流れていく川のようなイメージです。
 文字通り輿論(ヨロン)は輿(ミコシ)のように行きつ戻りつしながら時間をかける行為ですので、月刊誌、季刊誌のように公表まで数週間、数ヶ月の余裕があります。
 その間に好き嫌いなどの感情まかせの評価が薄れたり、消えていって意識、意見のところまで安定した認識に深まっていくのです。
 将棋でいう手拍手。駒が取れるとすぐとって、先を読まない条件反射の将棋です。これでは思考は鍛えられません。私たちも先を読み、今を考える輿論(ヨロン)を日常生活で頻度多く用いることで世論(セロン)形成をしていくことが政治教育の第一歩と考えます。
 次回は輿論と視聴質について考えます。

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