2026年6月18日掲載
小田島さん、ありがとう
シェークスピアの翻訳家・小田島雄志さんが6月8日に95歳で亡くなりました。
シェークスピア文学の37ある全戯曲を翻訳したのは、坪内逍遥以来二人目です。私はオックスフォード大学出版会の『政治発言』を翻訳した時にシェークスピアの戯曲から採られた文言が多く、それを小田島雄志さんの翻訳文から援用させてもらおうと思ったのでした。
英語圏では演説、挨拶には聖書、シェークスピアからの引用が圧倒的に多いので「政治発言」での記述も多かったのです。好きな作品の多い小田島さんの訳に注文を付けたくないということで、小田島さんの訳をそのまま使用させていただけないかと打診しました。
すぐに小田島さんから、「一冊献本して、出典箇所と自分の名前を書けば、使ってくださって結構です」という返事がありました。
私は飛びあがって喜びました。随筆などで知っていた優しい人柄そのままで感謝しました。同じことがメリアムの『シカゴ』の時にもありました。
シカゴの町を撮って世界的に有名な写真家・石元泰博さんに表紙などの写真の使用を無償で許可いただきました。本の中身に賛同いただいたからということでした。
著名なお二人に無償で作品の使用を許可いただけて、感謝しています。お陰様で理解ある人に恵まれた出版活動が出来ました。小田島雄志さんありがとうございました。
2026年6月16日 記
