2013年10月16日掲載
日本も核兵器不使用に賛同
—初めて、最多125カ国の声明—
国連総会の第1委員会は21日に「核兵器の人道上の結末に関する共同声明」を発表しました。わが国も初めて賛同しました。
これまで日本は「いかなる状況下でも核兵器が再び使用されないことが人類生存のための利益」とするいままでの表現が、米国による核の傘の抑止力を損ないかねないと解釈し、参加を見送ってきました。
日米安全保障条約に気兼ねをしてきた結果でしたが、この度は「核軍縮に向けたすべてのアプローチと努力を支持する」と表明しています。この声明には米国など核保有国は参加していません。
被爆国である日本がいちばんはやく、賛同しなければならないのに、歴代政府は決断を先送りしてきました。米国のオバマ大統領も廃核の方向ですので、安心して声明に賛同したとも受け止められます。
主体性のない国の姿勢ですが、一歩進めたことは評価いたします。
2013年10月23日 記