2013年10月16日掲載
20%の過小評価、作業員の被ばく
—福島第一原発、国連委の指摘—
国連に放射線影響科学委員会というのがあります。
1955年に被ばくの程度や影響を評価して報告をまとめています。
その委員会が福島第一原発事故の作業員が内部被ばくした放射線量が20%過小に評価されていると報告していると、12日までに明らかになりました。
半減期が約20時間と短い放射性ヨウ素133などが考慮されていないためとしています。
昨年10月までに原発で作業した約2万5千人の記録を調査しています。
半減期が約8時間のヨウ素131の推定被ばく量は東電の記録と一致していました。
しかし半減期の短いヨウ素133は考慮されていない、と指摘しています。
がん発症の可能性があるとも指摘しています。
東電の報告はできるだけ影響を小さくしたいという本音から、信用できません。
中立の公的な機関の評価を信用するしかありません。
国際的にも東電の報告が疑問視されるようになることは、国への不信にもつながります。
2013年10月14日 記