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2012年10月24日掲載

検討!! がん対策推進基本計画! 第2回

―小児がん対策―

 悪性新生物は小児の病死原因のトップです。

 小児がん対策を明記したのはこの計画が初めてです。「小児がん拠点病院(仮称)を5年以内に整備する」と目標に掲げました。

 小児がんは白血病や脳腫瘍、神経芽腫など、子どもに多いがんの総称です。年間の発症者は2000〜2500人といわれます。

 厚労省によると、小児がんを扱う医療機関は全国で約200施設です。治療しても、発育・発達障害、臓器障害などが起こるケースがあり、日常生活や就学などのため長期的な支援が必要です。新計画は地域で小児がん拠点病院を指定し、手術、放射線、化学の各療法を組み合わせた集学的治療を進めるほか、患者や家族の相談・支援体制の整備などを取り組むべき政策として挙げています。5月から拠点病院の指定条件などを議論しています。

 希少疾患の小児がんは、病院を転々とする患者が多いのが特徴です。専門の治療を受けるためには治療実績の公開や、拠点病院と地域の医療機関との連携が不可欠です。そのためには、情報の公開が大切です。

 5年以内の拠点病院整備では遅すぎます。もっと急がなければなりません。

10月23日 記

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