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2012年7月12日掲載

生活保護費が最低賃金より多い! これは変では?

 労働者の賃金が生活保護でもらう給付水準より少ない状態を逆転といいます。税金や社会保険料を引いた手取り額の比較です。時給換算しますと千葉県で6円、東京都で20円、神奈川で18円、最低賃金が下回っています。このような都道府県が11あります。

 経営者は景気が悪いので賃上げをしません。厚労省は家賃の高い都市圏は水準が高くなりますし、北海道などは暖房費の冬季加算をつけますので、支給額が増えます。そこで労働者の最低賃金をあげるか、生活保護の水準をさげるかという議論になります。

 その差がこの結果となります。このまま続きますと働くことより生活保護が楽だという風潮も心配です。

 いたずらに賃金をあげろとも給付水準をさげろともいえません。この矛盾こそ政治の問題です。冷静に対処していくべきです。

7月11日 記

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