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3月5日掲載

スウェーデンの中学校教科書

―神野直彦さんから頂いた―

 子どもが社会人になる前に教育されるのですが、何を基準にしているのかが問われます。世界中の国々が子どもを教育しています。

 そして、子どもの権利や義務についても自覚がなければなりません。

 他国において有効であっても、日本にとって子どもたちにとってどう受けとめられるかという点が大切です。

 東京都税制調査会の時に御一緒しました当時の国立大学教授 神野直彦さんから「よければ読んでみませんか」と調査会の休憩時間にいただいたスウェーデンの中学校が使用しています「あなた自身の社会」です。教科書は自由選択です。その特徴は1.「実社会への手引き」となっています。2.社会的存在としての人間に光を当てています。3.積極的な姿勢が貫かれています。4.自分の意見を持てるようにしています。5.自分の手で変えられることを示しています。

 自分と社会がつながっていることを学び、社会が他人ごとで動いているのではないということをくりかえし教えています。また教科書をそのまま教えるのではなく、あくまで方針を示しているのです。それだけ自由があります。

 その国の現状、未来、場合によっては過去をふくめて義務教育の教科書に載ります。すなわち社会の一般的な共通価値、認識と一致するように作製します。

 教えることと学ぶことの重要さがここにあります。批判も入れられる余地が必要です。

3月4日 記

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