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1月25日掲載

中学生の武道必修化の課題(1|4)

和田宗春(剣道錬士六段、居合道五段、杖道四段)

 平成24年度、今年の4月から全国の中学校で剣道、柔道、相撲、ダンスなどが必修科目となります。

 私は10年前から武道必修化、その対策すなわち指導員を用意すること、費用など環境づくりに力を注いできました。

 世界の国際化がいわれるなかで、外国へ出ても外国から訪問されても日本の伝統である武道について知識も体験もないのではせっかくの相互理解の機会も残念な結果となります。

 日本人以上に日本の歴史や伝統にくわしい外国人が多いということです。
私は自分が剣道を修行するとともに、武道の社会化、武道家(六段以上)の社会貢献を唱えてきました。

 剣道理念は剣道の修行を通して人間形成(誠の実践)をはかることと考えるからです。剣道の段位には修業年数が求められます。六段取得までに一週二日の稽古を15年つづける修行が必要となれば、思いつきではできません。努力、がまんが必要です。

 その修業した武道の誠を体現して中学生に伝えることが大切だと考えるのです。その中学生が技を通じて心にまで武道を理解させることです。
さて必修化の学校の現場はどうなっているのでしょうか。次回へ

1月20日記

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