2018年4月24日掲載

奇怪な理屈、参考人なら出る、証人なら出ない!

—公務員の倫理はどこにいったのか—

 加計問題で当時の安倍首相秘書官が、愛媛県、今治市の提出した「首相案件」のメモを否定してきた件で、自公両党は参考人として国会での説明を求めると強調しています。一方、野党は嘘の発言をした場合には処罰される証人で、と言っています。

 ここで不思議なのは参考人であっても証人であっても嘘を言うことは、本人の倫理、職業の意識に関わらず自分を貶める行為ということです。国家公務員試験に受かり、首相秘書官まで務めていた人が、証人ではなく参考人なら国会で発言するというのでは、国民の税金で雇われた役人の誇り、職業倫理はどこにいったのか、と聴きたいものです。本人は進んで発言すべきです。

 国を動かす立場を選んで、国民に奉仕することに精力を注ぐはずの官僚。職に就いた時の新鮮な意欲は枯れ、汚れ、自分の地位を考える月給取りに成り下がった醜態がそこにはあります。国が爛れはじめた証です。

2018年4月18日 記