2018年4月24日掲載
痴漢は犯罪だとすれば?
—条例から法律へ—
条例は自治体がその議会の議決で決め、その自治体だけに通用するものです。
私が取り組んでいる痴漢対策も各自治体が条例で定める条例、迷惑防止条例とされてきました。ですから全国47都道府県の自治体に条例があります。私は東京都に罰金を10倍にするなどの厳格化を決めさせました。
また痴漢は「迷惑行為ではなく、犯罪である」という認識も公に導き出しました。
いま東京都内に「痴漢は犯罪です。」というポスターが貼ってある理由はここにあります。女性専用車両も同じ発想です。
—全国統一の犯罪にするべき—
痴漢に遭い、混雑電車に乗れなくなった女性などがいます。迷惑という表現を越えた犯罪です。男性社会がいまだに続いている証しです。私のいう人間社会であれば、男女ともに痴漢から守られる教育、犯罪としての対応がなされるべきです。
諸外国から見て、痴漢が日本ほど社会問題となっている国があるでしょうか。人に気を使う人間の優しさを日本人は持っていたはずです。ここにきて全国統一の法律を作り、どこでも痴漢をしたら犯罪として処罰されるようにするべきです。迷惑というわかりにくい表現で痴漢を扱うべきではありません。同時に痴漢という表示も、正しく規定することも必要です。
2018年4月17日 記