2018年11月8日掲載

学問の世界、大学はいかがわしい!!

 大学の医学部の女性、浪人の差別、大学教授の「オレの女になれ」という非常識。これはすべて権力を背景にしている。大学は学問を学ぶところ、教えるところ、すなわち真理を追究する場である。真理をある程度理解しているとされる大学の東京医科大学。学術院教授・文芸評論家の早稲田大学。それぞれ学生という弱い立場の抵抗できない、主張をしにくい立場に乗じての閉鎖社会の中での圧迫である。ある意味で卑怯である。医学部の差別はさらに広がるであろう。それは大学間の情報交換が自由で、大学の評判を気にする経営がなにより優先されるからである。早稲田大学の事件も同様なことが他大学で続続と指摘されるであろう。

—学問の場にも情報公開を—

 学問はかつて政治、経済とは分離した真理、理念を求める天地であった。

 しかし現在は学者が論文や研究よりも、マスメディアに出て大学や自分を宣伝することに汲汲とするようになった。その例が一流企業、花形産業への就職率が大学の優劣、比較となるのだ。論文の数や質などは評価の主軸ではなくなった。

 かつて東大ではマスコミに出て研究時間を浪費すると先輩から指導を受けた人もいたほどであった。それだけ研究は重視されていた。その間に実力とは無関係な学生の選別や女子学生への不合理な関係の要求などありえなかった。

 大学、大学教授にはよい意味での象牙の塔が存在していた。学生数が減ってきて、大学経営も苦境になることは必至だ。そんな時であるからこそ、学問の権威、大学の権力を守るために細かな大学内部の情報公開が求められる。さらに押し隠していた大学内部の醜聞を公にして欲しい。きれいごとで済まされてきた大学という教育機関の実態を暴く好機である。先駆けた人への応援になる。

2018年10月16日 記