2013年9月5日掲載

皇室の政治利用

—IOC総会に久子様出席—

 高円宮妃久子様がアルゼンチン・ブエノスアイレスで7日に開かれる国際オリンピック委員会の総会に出席されると、宮内庁は2日に発表しました。そして東日本大震災の支援への感謝の挨拶をされるとしています。オリンピック招致の競争相手のマドリードにはスペイン王室が積極的に関わりを持ち、招致活動にも熱心です。

 なぜ日本の皇室は東京オリンピックに協力できないのか、という声もあります。しかし、つい8月15日の終戦の日に不戦、平和を誓ったわが国の憲法では天皇、皇室の政治活動を制限しています。

 オリンピック招致は他国と競うことで政治的側面があります。要するに憲法違反といえるのです。

 いままでも前回も当時の石原都知事が皇室の関わりを主張していましたが、宮内庁が慎重でした。今回は下村文科大臣や官邸から要請があったといわれています。

 総会に出ることすら問題ですが、挨拶することになれば深く政治活動をすることになります。

 安倍政権すなわち安倍首相の靖国神社参拝、改憲、急進的な経済政策など強引さが目立ちます。これを改革と脚色しているのです。皇室まで利用してオリンピックを招致する理由は、経済を踏み台にして国威、国力を高めようとする古典的な考え方です。

 猪瀬都知事もひたすらオリンピック招致を都政の最重要課題にしているように思えます。

 都には年間3,000人の自殺者が出ています。この差をどうしようとしているのでしょうか。国も都も異常な状況にあることを、国民、都民は知るべきです。抑制するべきです。

2013年9月3日 記