2012年7月18日掲載 なぜこうも違う?―17万人と7万5千人― 16日午後に「さよなら原発10万人集会」が代々木公園で開かれました。全国からの参加で一大国民運動ともなりました。毎週金曜日の夜に国会周辺で定期的に行われてきましたが、今回は特別の会となりました。東京新聞は原発問題をこのところ特別丁寧に報道してきましたが、17日朝刊は1面から大きく報じています。いろいろな立場の人々が参加していてこの問題の党派や限定された主張や団体の集まりでないことは明らかです。自発的に自分の考えで行動してきた人々です。この動きは大切にすべきです。原発そのもの、再稼働、廃棄物などに不安と不振をもつ人々の程度の差はあっても改善要求です。 マイクを持った呼びかけ人の思いもこもごもです。作家の大江健三郎さんは「再稼働した関西電力大飯原発はさらなる再稼働を広げようとしている」、音楽家の坂本龍一さんも「2050年には家庭や事業所で自家発電するのを常識にする社会になって欲しい」と言っています。私はかつてこの欄で30年前の生活にもどす覚悟と自然エネルギー開発で生活を作り直そうといいました【参照】。自分の生活も贅沢を見直し、謙虚にして脱原発です。 先週、地方議員の脱原発組織もできました。デモ、集会、組織などが出て討論しあい議論しあって、自分の生活、地域の経済、世界の安全まで考えつつ福島の教訓を取り入れていく時です。 それにつけてもなぜ10万人近くも参加者数がくい違うのかということです。 主催者は約17万人、警察当局は約7.5万人という開きはどう見たらよいのか。 心理としては主催者は、これほど参加したよと多く伝えたいと思います。賛同者が多ければ主張が広く支持されているという印象を政府に与えて運動の力にできると考えます。極端な水増し運動体そのものの姿勢も疑われますが、何しろ公園ですから数える方法もありません。漠然としたものですが、約17万人。 取り締まる警視庁は、集会届けや道路使用許可など公道を使う届出はさせます。事故、事件があってはならないのですから、警察も出て届出以外のことをさせないように監督します。警視庁も劇場入場者を数えるようにはできないのですから、これも漠然としています。 同じ漠然でも10万人はやっぱり不可思議です。 かつての学生運動の時の発表にも主催者、警視庁の差には大きな隔たりがありました。 この差がことさら大きく見せようとする17万人、ことさら少なく見せようとする7.5万人であるとすれば残念です。 参加者数が原発問題の大きさをあらわす指標と考えられるだけにこの差が縮まってきて、考えられる誤差というか差違にまで近づく時が早く来ることを願っています。 私も脱原発で30年前の生活派ですから、まず「隗より始めよ」で省エネ生活です。 とにかく昨年は15%減の消費電力量で夏の生活は乗り越えられたのです。 7月17日 記 |