わだむねのピリリ一言

警視庁の甘い対応

―オウム真理教 元幹部 平田信容疑者の逮捕―

 元日、平田容疑者は一九九五年の目黒公証人役場事務長 仮谷清志さん監禁致死事件で警視庁に逮捕されました。

 平田容疑者は元信者の高橋克也、菊地直子の両容疑者とともに特別手配されていました。刑訴法では共犯者の刑の確定まで時効が停止する規定がありますから時効は成立していません。

 問題とするのは警視庁の緩んだ対応です。新聞報道によりますと、平田容疑者が丸の内署に出頭する前に警視庁を訪れているということです。平田容疑者は玄関で警備の機動隊に名のり出ましたが、丸の内署や交番に行くように指示したというのです。どこの交番にも指名手配のポスターを貼って警戒している平田容疑者。丸の内署までは六百五十メートルあるといいます。その間に心がわりをしていると考える、とこの隊員の任務はなんだったのか、という疑問が出ます。

 プロの警察官が警察庁、警視庁が組織をあげて真相解明のための志気を高めなければならないときに、筒から水を漏らすようなこの態度はオウム事件から17年たって事件が風化してきている、ということではないでしょうか。事件全体の究明は当然ですが、表面上はオウム事件の全貌を明らかにする建前があっても、警察官一人一人に事件への執拗な追究姿勢が麻痺したり弛緩していたのではないでしょうか。都民の安全、安心に期待する都民が多数のなかで民間人が持てない捜査権を独占している警察権力が、このように緩んでいることを、国会もわれわれ都議会も注視していかなければなりません。

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