わだむねのピリリ一言

9月3日記

文(俳句)、武(野球)の夏終わる

 9月1日に開成高校の俳句をつくる5人の生徒と先生が来庁されました。

 甲子園といえば全国高校野球と決まりきったように夏の風物詩となっています。ことしは西東京代表の日大三高が優勝して関係者は大喜びしました。都議会にも優勝報告に来庁されました。

 さてその甲子園にもう一つの高校行事が加わっています。俳句甲子園です。甲子園といっても大阪の甲子園を使って句会をするわけではありません。14年前から夏休みを生かして近代俳句の祖といわれる正岡子規の郷土である愛媛県松山で行われてきました。

 正岡子規はNHKの『坂の上の雲』で紹介されて馴染まれた方も多いと思います。その俳句甲子園でわが東京都荒川区の開成高校が二連覇したのです。8月21日のことです。

 都議会には東京都代表となったスポーツ選手や団体が挨拶にいらっしゃいます。とくに優勝したり、上位に入ったりするとそうです。なでしこジャパンなどもみえました。

―文の俳句の努力―

 私は議長になってから文武両道で励まし讃えることが東京の活力になると思ってきました。そこで俳句甲子園の開成高校に声をかけ、どんな努力をしているのかを知りたく都議会に来ていただいたのです。

 決勝トーナメント12校で争った結果でした。著名な俳人13人が審判となって優劣を決める方法です。
5人が出された題目の句をぶつけあって判定されるのです。

 開成高校の5人は敗者復活戦からの優勝でしかも二連覇という成果でした。顧問の先生も俳句の誌の編集に関わっている方で、生徒には自由に作句させている、と語っていました。

 生徒は学校の伝統となりつつある俳句を楽しみながら親しんでいる様子で、好感が持てました。

 これからも体力中心のスポーツだけでなく俳句をはじめとする智力を鍛える個人や団体を励ましていきたいと思いました。私は即興で「五七五 ここにもあるよ 甲子園」を披露しました。

教育野球の心

 9月2日、先にここに書きましたとおり帝京高校野球部関係者が報告にこられました。校長、部長、監督です。2回戦で9回に満塁ホームランを打たれ敗退したことなどを現場で指揮していた立場から監督の感想がありました。「甲子園の浜風できれてファールになると思ったのですが・・・・」と百戦錬磨の監督の言葉が予想が外れた思いをあらわしていました。また生徒指導の立場から寮生活をさせない、家庭で作った弁当で栄養管理をして自分も時々点検している、との言葉もありました。一年生も十数人しか入部させず、野球で有名な学校にあるような全国から生徒を集めるようなことをせず、進学にも責任をもちたいということでした。心を大切にする立派な学校の方針です。北区の十条駅のすぐそばの学校ですので十条商店街や近隣住民も帝京高校のファンが多いこと、声をかけられて励まされた生徒も責任感を持っている、などと語り合いました。

 さっそく9月初旬から各種大会がスタートしていて、それに向けて学校が一丸となって燃えているとも。代表に決まった時だけでなく、結果のいかんにかかわらず報告していただいた帝京高校の姿は、優勝に匹敵する教育野球の実践だと思っています。

 開成(文)も帝京(武)もさわやかな高校生を育むしっかりとした学校教育機関だと痛感しました。

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