2025年7月15日掲載
性別を超えた人間を問題とする
伊東市の市長が経歴詐称で辞任した。広報には東洋大学法学部卒業となっていて、投書から除籍ではないかとして詐称と判明。自分をよりよく見せようとしたのだろう。しかしお粗末である。東大卒をひけらかす候補者も都議選にはあった。
しかし、問題とならないところを見ると詐称ではなかったようだ。とにかく選挙は自分を他候補より勝っていることを経歴から明らかにして、有能さを見せようとする。伊東市の市長は女性。女、男を問わず品格の無い人間はいる。事実を偽ってまでも良く見せようとするさもしい精神がお粗末である。フランスのノブレス・オブルージュの精神のように選良であればこそ、社会的負担を受け止めるという思想はある。日本にもむかし武士道の謙譲の精神があった。今回の伊東市長も選良と言えるだろう。選挙の時には「我が町に女性の市長を」と言って訴えたかもしれない。男でも女でも嘘(経歴詐称)はいけない。議員であっても、市民でも嘘はいけない。この女性は辞職して、また市長選挙に出るという。仏の顔を二度見ようとするのか。一回騙した市民をもう一度騙そうというのだ。伊東市の有権者は、判断力を試されている。甘く見られたものだ。他山の石としたい。
2025年7月8日 記