2026年8月6日掲載

八月の俳句鑑賞

今月の名句

渋柿の 滅法成りし 愚かさよ

松本たかし

季語:柿

解釈:自分の家にある柿の木の実がまぶしいくらいに光って、生っている。だが渋柿で食べられない、見ているだけである。

批評:みごとに成っているが食べられない。景色としては秋そのものを打ち出してくれている。だが、柿がいくら成っても、渋柿では楽しみはない。見るだけでは楽しみは半減する。あとの半分を悔しがっている。

 松本たかしは虚子門下の逸材。たかしの「雪だるま星のおしゃべりぺちゃくちゃと」の句が、わたしが俳句をやるきっかけとなった句である。

2026年8月1日 記