2013年10月3日掲載

米政府機関の一部閉鎖

—80万人の職員が帰休—

 米国の政府職員は200万人います。このうち80万人が職場閉鎖されることによって自宅待機となります。原因はオバマケア(医療保険改革法)のための暫定予算が、民主党、共和党の対立で不成立となったためです。

 国民生活に必要な年金、金融、航空管制、刑務所、国境警備などの公共サービスには影響がありません。

 95年末から96年にかけてクリントン政権時にもありました。グランドキャニオンなどの国立公園、スミソニアン国立博物館も閉鎖されます。

 政治が停滞すると政府が機能不全、働かなくなる当然の結果です。

 これほど議会の議決は厳粛なのです。それを数の上で決める議員の役割も厳粛であるということです。

 米国のこの姿こそ民主主義の手数のかかる、理屈抜きの現実です。議員を送り出す国民の政治意識が問われるのは当然のことです。

2013年10月2日 記