2013年3月27日掲載
政高司低を正すとき
―政治は謙虚になれ―
ついにというかとうとうというべきか、昨年の衆院選が無効という判決が、広島高裁で出ました。広島1、2区の選挙についてです。 2つの弁護団が31選挙区で起こした訴訟は今月27日までにすべて終わります。 100日裁判といわれるように早く判決が出ることで風通しがよくなっています。 昨年の12月の解散は野田政権のもとでしたが「0増5減」の区割作業がないままに行なわれました。 今までは判決が意見、違憲状態というものであっても、行政事件訴訟法では公益を著しく害する時は無効とできるとされています。事情判決の法理といわれています。 野田政権もこの法理に高をくくっていたのかもしれません。自、公から解散を迫られ、冷静な判断などできずに、政高司低すなわちすべて政治が優先すると思い上がっていたのです。しばらく前にここで触れましたように、司法が政治や政局に配慮しすぎてきた結果の無効判決です。三権分立の基本に立ち返ることで、日本の改革の背骨が定まるのです。 えん罪などを生じさせる司法の強引さとは別に、政治との力関係にはもっと堂々と主張して政治の横断を正していくべきです。
2013年3月26日 記
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