2013年3月7日掲載
小さな政府のソーダの悩み
―ニューヨーク州のソーダ制限令―
ニューヨーク州が昨年9月に肥満防止のためのソーダ制限令を決めました。3月12日に施行されます。 これまでニューヨーク州では賛否が波紋を呼んでいます。成人市民の8人に1人が糖尿病、公立学校の約4割が体重過重です。「栄養分がなく、満腹感もない甘味飲料は気付かずに取りすぎる過剰カロリーの源」というのが保健委員会の言い分。「小さな政府」といって個人には関わらない米国の方針からすると市の制限令には異論も多いのです。「政府が決めることではない」「販売制限は議会が法律で決めるべきで市が決める権利はない」といった意見があります。 市は「肥満で毎年6000人が死んでいる。規制は遅らせない」といいます。 市は3月12日以降も6月までは罰金を取らない「猶予期間」としています。
2013年3月6日 記 |