3月4日掲載
統合医療を都立病院に!!
―洋の東西なく力を合わせる―
病気を治すといえば、医師それも西洋医学にもとづく医療を中心に行なわれてきています。
江戸時代の『解体新書』のむかしから西洋医学が取り入れられてきて、伝統もあります。
それ以前は漢方薬、はり、指圧などが庶民になじんできていたところです。
長い歴史で継続してきているということはそれだけの意味があることですから、今日的な評価を治験して患者救済に行かせるものなら、行かすべきです。
そのような考えから、かねてから、東洋医学、西洋医学の協力、連携を主張してきました。
とくに都政では都立病院がありますから、そこに併設できないかということです。09年まで都立大塚病院には東洋医学センターがあったのですがいま閉鎖されています。
その事情も調べました。
患者数が減ってきて来院者がいなくなった、ということもいわれています。
しかし、私はその面を否定しませんが、さらに必要なことは都民、患者に東洋医学を正しく知ってもらう努力を都、都立病院がしてきたのかを検証することだと思います。
交通事故で怪我をしたときは鍼灸や煎薬では治せません。止血したり骨をつないだり西洋医学の外科的治療が必要です。しかしリハビリには鍼灸や指圧が有効であることは否定できません。不眠にはハーブ、抗がん剤の副作用は漢方でも可能なのです。
東洋、西洋の両面のよいところをとり入れた統合医療を再点検、再評価して都立病院に導入すべきというのが結論です。
私が尊敬します慶応義塾大学病院東洋医学センターの渡辺賢治准教授の著書からその要点を連載します。

3月1日 記 |