2月24日掲載
ようやく腰をあげる都教委
―中退生徒をなくす―
都教委はかねてから高校入学、いわゆる進学率を取り上げて他県と比較したりする傾向がありました。 父兄も本人も中学卒で就職することが、時代のなかで世間体もよくないと考えるのか進学を希望します。しかし、机に座って学ぶよりも手に技術をつけることが好き、楽しい生徒がいても当然です。そのような生徒は義務教育終了とともに就職してよいのです。また世間、社会も評価すべきなのです。労働教育をすすめるも法律もあり国も推進しているのです。 入学して卒業しない、できずにおわる中退卒を問題とせずに入学卒だけを問うてきた都教委も新年度から中退卒を改善する制度を検討しはじめます。しかし、都教委は下級生とは別の教室を用意したり、数校ごとに一つのクラスをつくるなどして留年後も単位をとりやすい環境をつくるとしています。
―労働教育の大切さ―
新制度は、十二年度はアンケートで中退理由をたずねたり、専門家の意見を聞く、などして教員・クラス確保の財政負担などを見積もる としています。 和田都議「中退者対策よりも、高校進学の意味を教えることが先です。労働の大切さ、技術を身につけることの確実さが教えられているかです。身体をつかう作業、仕事を評価する社会、国家にすることです。 大学は出たけれどという風潮があるいまこそ、飾りものの学歴に対抗できる身体をつかった技術、根気のいる伝統技術を私たちも認めるときです。技術、労働教育の大切さを工業、商業高校の充実をはかるべきとして訴えてきましたが、それ以前に小、中学校のときから労働教育は大切だということです。 都教委も進学率と同様に中退率を重視することが必要とわかったのでしょう。」
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