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2月6日

武道必修化にむけて(2|4)

 中学校のなかには24年度を待たずに授業に武道をとり入れているところがあります。私が指導している剣道の区立中学校の場合は後で述べます。
昨年、調布市立中学校に視察にいきました。そこは柔道を授業にとり入れていました。季節は一月、冬です。15時間程度で終わります。柔道整体師の有段者が複数で体育教師のチーム・ティーチャーとしてはたらいていました。私が驚いたのは、寝技に終始していたことです。立ち技はありません。男女混合でした。もとより女子は女子同士でした。なぜ寝技だけなのかを訊きましたら、怪我の問題があるということでした。礼法はしっかりしていましたが、立ち技の醍醐味を知らずに寝技だけというところに柔道の採用は決めても怪我があるという困難さです。

 現在、自治体に聞いても柔道が80%〜90%、剣道は少数、相撲は無しに近いということでした。最近の柔道による事故の裁判でも学校の責任は問われています。
さらに柔道の事故の件数も他の種目とくらべて多いといわざるを得ません。
文科省、それをうけとめて各自治体の教育としての柔道のあり方を早急にまとめねばならない時です。

 武道としての柔道をどう義務教育に生かしていくのか、文科省の政策意図が問われます。

 次回は剣道について記します。

2月6日記

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