2025年10月21日掲載

自公連立政権の破綻から思うのですが

 26年間続いてきた自民党と公明党の連立政権から、公明党が連立から離れたことでどんなことが起こるのか。高市自民党総裁の国粋的な考えに近い日本維新の会が、政権入りに関心を持ち始めた。これで維新の会の即物的な態度が明確になった。すなわち大阪に拠点を置く維新の会の首都東京への対抗策である、大阪副都心構想を自民党高市総裁に売り込めるチャンスが来たからだ。もちろん高市は政権協力を条件に飲み込む。この筋書きから政権参加に先手をとられた、国民民主党はどう理由付けするか腐心するだろう。また立憲民主党は野党の一本化による政権樹立をどう実現するか。大問題が目の前にある。そのこととは別に、公明党には問題が起こらないのか。それは公明党の政権参加の条件とも思われる国土交通大臣の居座りからは、公明党の政権離脱によってなにかの醜聞が出てこないかという関心である。どこのポスとでも大臣といえば権力の象徴である。まして国交省は利権の大本山である。そこに永年、居座ることが政権参加の条件としてきた公明党にはその理由が問われる。まして自民党とたもとを分かった今日、自民党はもとより官僚側からの内部情報の漏洩がないとは言えない。しばらく静観する期間が必要だ。醜聞などありえないし、あってはならないことではあるが無いとは言えない。

2025年10月16日 記