2025年6月14日掲載

綸言汗の如しの実践は政治家の基本であるが

 ひとたび噴き出した汗は、体内に戻らないという格言である。失言をする政治家が絶えない。「古古古米はトリの餌」と言って、政治の責任を他人事にした国民民主の玉木代表、彼は衆議院選挙で大勝したその夜に自治体の大使をつとめる女性と共寝をした。不倫を認めた山尾志桜里がまた国民民主から出るという。記者の問いに「不倫問題は勘弁して」と逃げた。トリの餌、不倫問題は勘弁を、という言葉を使う人格が卑しい、と言わざるを得ない。

 政治家は、選良であるという誇りは今でもわたしにはある。政治家に倫理を求めるのは時代遅れなのだろうか。言葉、言論で表す政治家の在り方なのに、この二人は言論でも行動でも外れた軌道を走る。人と会って支持を広げるのではなく、スマホで選挙をする時代となって人間としての恥辱、倫理観を失くしてしまったのである。政治は国民のとって身近で軽くなって有権者の物になったが、中身はまったく失われた。有名になる、目立つことで満足するだけの人間の社会的立場、肩書だけになってしまった。

2025年6月10日 記