2018年8月17日掲載
平成最後の全国戦没者追悼式の重要な意味
—天皇陛下の真意—
例年の通り、天皇陛下の御言葉は短いものであった。
ともすると定型化した表現が用いられるお言葉。政治的な表現、または類推を避けるために取られている手段である。
今年が最後のお言葉ということで注目すると「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」という、これまでにないお言葉があった。これは新聞、マスコミも報じていた。しかし私が集会の場で「日本国憲法」を声を出して唱和する運動を50年続けてきた立場からすると、特記すべきまた忘れてはならないお言葉があった。
—憲法前文からの引用—
それは「—今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを—」という部分である。「戦争の惨禍」は憲法前文に明記された日本の戦後の基本姿勢である。
現在、時流は力を明確に打ち出すようになった。トランプ大統領の行為とそれに対向する国国の動きである。そして安倍政権と。
決して天皇は政治発言はしていない。憲法の真意を生かして、わが国内外の平和を望まれているということだ。
今年の式典のお言葉は日本の歴史に残るものだ。
2018年8月16日 記