2018年4月5日掲載

いま政党再編は絵具の三原色!

 光の三原色、色の三原色を御存知ですか。光は赤・緑・青紫。絵具は赤・黄・青です。光はこの三原色を重ねると透明になり、絵具は灰黒色になります。

 野党とりわけ民進党がしきりに野党の結集を言っていて、希望、立憲と合流したがっています。なんという無責任なのでしょう。政治感覚を疑います。節操はないのでしょうか。都議選前の小池旋風に煽られて起こった野党分裂。

 それは国民のためではなく自分の議席のためということの証しであるとはっきりしました。

 森友問題などで与党・安倍政権を攻めきれず、力不足を数を集めて、来年の統一地方選挙の体制作りをしようという腹なのでしょう。

—国民を置きざりにした行為—

 政治が何でもできるかのように振る舞い、国政調査権を大声で主張し、国民に支援、同情を買おうとしても、所詮、政治には限界があります。司法、行政、立法の仕組みはそこにあるのです。国会で追及できる限度まで努力をし、その資料をもとに検察、司法が見て問題あり、とすれば対応するのです。政治宣伝のために政治(立法)がなんでもできるかのように喧伝する政界もマスコミも扇動していることになります。醒めた国民はそのことを見抜いて茶番という人もいます。

 そんな時に野党再編です。

 民意は不正、疑惑に関心を持ちます。しかしその事とこれは別問題です。

 まず再編の根拠がありません。あえて探せば野党がバラバラだから安倍政権のやりたい放題、という小沢一郎の言でしょう。政治は足し算ではありません。異質が同居してもまた分裂です。それは小沢自身がたびたび繰り返した事です。もう学習するべきでしょう。

—いま国民に近づく努力が必要—

 絵具は明度、彩度が低下し、どぶ川のような色になります。いまさら個個の政党の力不足を足す愚はするべきではありません。自分の身近な、地元の国民の声を聞くために、地域で政治活動を展開するべき時です。

 そして地域で力をつけて議員、政党が自信を持って協同できる政党と再編に臨むべきです。

 光の構成する三原色は集まるほどに輝きを増していきます。そんな再編であれば国民も注目するでしょう。見苦しいその場しのぎの軽率は、ますます野党不信を増幅します。

2018年4月1日 記