2017年8月10日掲載

「驕り」を口にした安倍首相

—軽軽しい国家指導者の言辞—

 5日の記者会見で「自分のなかに驕りが生じていたかもしれない」と話した安倍首相。すべて世論(せろん)調査の内閣支持、不支持率に驚いて目先を変えるための内閣改造です。

 それを受けてのメディア各社の調査結果は、それまでの不支持が勝っていた状況を数%改善した発表でした。しかし考えてみれば、委員会で自ら発言者に野次を飛ばしたり、自分の好みの大臣をかばったりと程度の低い総理大臣でした。歴代総理でこれほど下品な人はいません。そして「驕り」発言。これを切り出す時は辞職する時です。国政、地方政も含め、議員(選良)の劣化は目を覆うばかり。国民、有権者の劣化とつながっています。投票する人がいなければ議員にも総理にもなれないのです。天に唾する、とはこのことです。有権者は襟を正すべきです。

2017年8月5日 記