2018年8月11日掲載

暑さの中、動物愛護のやさしい心

—燕と犬について—

 JRの赤羽駅西口の改札入口に四角い囲いがあります。そこには「フンに注意してください」と。上を見ると燕の巣が二つある。

 たしか去年もあったように思う。同じく東十条区民センターの入口にも一つあった。

 私たちは迷惑と見るか、遠い国から来た益鳥と見るか。燕が目の前を鋭く空を切って飛ぶ姿はさわやかさを感じる。夏の風物詩だ。まして子を育てている様子は感動でさえある。

—こんな気持ちとは別に—

 一方で残念なのは犬の散歩である。昼3時頃に犬を連れて自分は日傘をさしている女性、朝10時頃にスマホをしながら犬を引っ張っている男性。動物虐待である。試しにアスファルトを触ってみればよい。1秒と我慢できたものではない。舌を出して速足で歩く犬の身になっているのか。自分の都合で散歩しているに違いない。虐待だ。燕や犬とは当然一緒にならないが、乳母車も同じだ。晴れた昼日中に地上80センチの暑さを想像した時、顔で受け止める暑さより3〜4度高い。親の良識と常識を疑う。

 この灼熱地獄を生き抜くのには、あちらこちらに気配りが求められる。

2018年8月3日 記