2015年9月10日掲載
学芸員講座のひとくち10
博物館資料保存論は、資料についての理解です。博物館機能を支える「財産」が資料です。その保存と活用が博物館の使命です。保存しているだけですと資料は傷みませんが、教育的価値はありません。その逆もあります。展示を前提にどう保存するか学びます。
博物館展示論は、心臓ともいえる来館者への知らせ方を学びます。身体の不自由な人への対応、高齢者、子どもなど誰にでも自由な観覧を保証する展示方法を学びます。
受講者はいま開かれている展覧会情報には、大変詳しいです。そしてよく視ています。その場に行って体感することは、すべての学びに不可欠です。
2015年9月8日 記