2026年8月7日掲載
社会のタガが崩れ始めた
故山口判事の死
八月になると思い出すことがある。もちろん戦争に関することである。故山口判事の栄養失調死である。米は食糧統制が法律で決まっていた。配給だけでは生きていけなかった。故山口判事を、法に従って死んだ融通の聞かない堅物と揶揄する人もいるだろう。故山口判事は職業柄、ヤミ米を買うことは出来なかった。そして死んだ。この事件を私が知ったのは中学生の時だった。わたしは立派な公務員、法律関係者と尊敬した。この頃に政治家を志したのだが、政治家もこの心構えが必要と思った。公が先、私が後という観念は故山口判事の事件から学んだ。
公職の醜聞が目立つ時代
先の総選挙の投票日直後に、勝った勢いで女性とホテルにいた国民民主党の玉木、正義を守る検事でありながら元容疑者にみだらな行為をして、訓戒処分を受けた幹部検事。前には自衛隊でも同種の事件があった。警察官が現場検証中に現金を盗んだ。報道しないだけでまだまだあるに違いない。学校でも教師の盗撮が日常である。
詐欺が日常化した時代
詐欺とは人をだますことである。嘘をつくことである。昔、誰もが嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるぞ、と言われた。そのような禁忌を言う人がいなくなった。電話をはじめ、顔を見て話す機会もない。便利さに逃げ込んでスマホで用を終える。目を見て話すなどしない。当たり前だが、だますことはだまされるよりも悪い。
詐欺にだまされる下地は国民の同調習慣にある。
2026年8月5日 記
