五月の剣道
剣道に良い季節、五月です。この時期に始めるのが剣道に馴染みやすいのです。床が冷たくなく、空気は爽やかですから。子どもは特にそうです。
さて、マンネリになりがちな稽古です。工夫をしたいところです。
朝、50本の素振り。5分もかかりません。比較は出来ませんが、他の稽古ごとをしている人に聞くと色々と工夫があります。たとえばピアノですと、一日二時間、歌ですと三時間という人がいます。剣道は相手がいるので、というのは当たりません。一人稽古という方法があります。竹刀をもつ機会は自分でつくらなければ、誰も家庭教師のようには教えてくれません。新年度です。自分で自分を励まして、竹刀をにぎり楽しむ機会をつくりましょう。
王子神剣会は北区立王子桜中学校の武道場で、毎週日曜日の午後6時から2時間、稽古をしています。覗いてください。下記の連絡先まで連絡のうえ、ご来会ください。見学大歓迎です。
王子神剣会
会場:北区立王子桜中学校 2階 武道場
時間:日曜 午後6時〜8時
会費:月千円
おたずねは 全日本剣道連盟公認指導員 剣道七段 和田宗春まで
連絡先:〒115-0056 東京都北区西が丘2-23-6
電話:03-5993-6186(留守電の場合は必ず名前と電話番号をはっきりと吹き込んでください)
2025年5月 和田記
和田宗春の剣道教室 第八回
手の内について。
手の内を見せる、手の内を見られたという話があります。自分の思い、計画を見透かされた時に使います。ですから手の内は外には見せない、見られないようにするものです。ですが国の審査を受ける多くの剣士は、自分なりの手の内の理論を持っているものです。
私の場合、左右の掌の操作の時に、左の小指は締めては半掛けにしていますから、引き上げ、親指は下げる。右手も同じです。さらに左右の前腕も同じ操作をします。この操作が一番分かりやすいのは、小手を効率よく打つ時にはっきり分かります。剣先のふり幅は少なくても打ち切れます。早稲田のゴルフ部の時から使っているグリップの力をつける器具を用いて効果を上げています。面にも有効です。打ち切った内には手の内が有効に作用していることが大切です。
詳しくお知りになりたい方は王子神剣会の稽古会にお越しください。毎週日曜日 午後六時からの稽古会があります。北区立王子桜中学校武道場 全剣連社会体育指導員 剣道七段和田宗春。あらかじめ電話をください。
2024年7月記