2012年6月30日掲載
この程度の過失扱いですむのか?
―身内に甘い検察―
検察審査会に出された捜査報告書が偽造された小沢一郎代議士の秘書だった石川代議士を取り調べた検事を、検察が不起訴にしました。石川代議士のテープレコーダーが証拠となって証言の強要が明らかとなった事件です。小沢代議士の政治資金の問題が本題なのに、取り調べ方法に論点がうつり、あいまいになりました。
取り調べた検事の小沢代議士を陥れようとする意図がはっきりしています。
このように作意を持たずに坦々と法廷を進めればよかったのです。
さて虚偽記載の犯罪を犯した5人の検事はいずれも故意ではなかったとして、嫌疑不十分で不起訴にしました。しかし不正確な報告書を書いたことで6か月の減給懲戒処分を受けた田代検事は辞職。あとの4人は戒告、訓戒などの甘い処分にしました。
犯罪人をつくろうとした検事を検察が、調査するのですから」結果は知れたものです。
警察や検察は特別な権利を持っているのですから、厳しい外側からの監視がなければなりません。えん罪が絶えないのは犯罪人を自分たちの仕事として作り出していることにもなるのです。おそろしいことです。何十年も狭い牢獄に閉じ込められる理不尽をもっと大声で訴えるべきです。そのためには第三の立場で警察や検察を見張る組織が必要ということです。
6月29日 記 |