2018年5月26日掲載

スポーツ医学検定(略:スポ検)の受審と日大アメフト事件

—暴力と紙一重のスポーツ・武道教育—

 20日、スポーツ医学検定試験が終わった。2か月後には結果が出る。

 さて、6日の日大対関西学院大アメフト定期大会の無謀なタックルの映像がテレビで何度も放映されている。弁解の余地なき暴力。こんな体質はどの格闘技にもある。勝つことを目的とする競技では、意気込みとしては相手を殺す、倒すつもりの気力、気迫で向かう。しかし、あくまでも「つもり」である。スポ検で頚椎損傷を学び、四肢麻痺、排尿(便)困難をもたらすこともある、と教わったばかりの時にこの事件である。

 改めてゾッとした。明らかにタックルで頚椎が反っている。勝利という目的のために手段を択ばない、という姿勢の部責任者の罪はある。私たちの剣道を考えても、同じようなことはないのか。竹刀を介して空間があるので身体接触の危険は少ない。しかし、勝利至上主義のために、訓練中の暴力などないとはいえない。身体、精神を健やかにするスポーツと武道であれば超えない一線がある。

2018年5月23日 記