2017年8月21日掲載

狂的、愚かな北朝鮮、アメリカの喧嘩準備!

—どちらもどちらの無様さ—

 一方は国民生活よりも軍事を優先する北朝鮮、大国の誇りを捨てて子どもっぽい我欲を通すアメリカ。この両国には外交はないのでしょうか。自分の言う通りに周りが動かなければ、駄々っ子のように物を壊そうとする北朝鮮。考えてみればかつてのロシア、中国も自由主義国からは手の施しようのない乱暴者でした。

 世界と交わるようになって世間を知るようになり、国民も徐徐に世界の常識を理解するようになったのです。

 国の発展過程はこんな道筋を踏みます。北朝鮮も同じことです。その歴史の流れをアメリカ、トランプ大統領はわからないのでしょうか。

—自滅の道を行くか—

 このまま北朝鮮もアメリカも進んでいけば、軍事衝突から戦争になります。

 私の主張は北朝鮮とアメリカの指導者が、あまりにわがままで、理性を持ち合わせていないからです。二人を見ると、かつてこのように教養もない国家指導者がいただろうかと疑います。世界の指導者の人間性は確実に低下してきています。この原因については別に論じます。

 さて、両国の衝突を避ける手段は外交です。日本には外務省がありますが、いまどのような外交政策を北朝鮮や諸外国と展開しているでしょう。アメリカ追従とわかっている日本は、北朝鮮から見ると敵国に見えるかもしれません。そんな時であるからこそ、第三国を仲立ちとする外交、できれば独自外交を展開する時です。米国のトランプ大統領の狂的な振る舞いを頼りにする日本外交であってはなりません。武力でしか自分の意志を表現できない北朝鮮に、武力で対抗する愚かさは止めるべきです。

—安倍政権の思うつぼ—

 安倍政権はよい機会とばかりに、自衛隊を軍隊にする環境づくりを急いで作るに違いありません。かつてナチス・ドイツに対抗して出国ビザを発給した杉浦千畝に感動した国民は、映画ではなく現実、いま目の前の日本の外交をどう捉えるのか、問われています。北朝鮮とアメリカのかけ引きを冷静に観察し、日本外交にも世論(せろん)は物申す時です。

2017年8月16日 記