2017年7月6日掲載

選挙対策、もてあそばれた都民
計画的な退任!? 有権者の義務も。

 7月3日、投票の翌日に「都民ファーストの会」代表の小池知事は、代表を辞めて都知事に専念すると記者会見で表明しました。

 私はこれまで小池氏には都知事という政治家と行政官という役がある上に、党代表という3役を有していることは矛盾があると指摘してきました。そしてその背景は自分の高支持率70%と党の支持率30%との隔たりを埋めるため、自分が党代表になったということです。選挙の投票に向けて小池氏個人と党を一体化させて支持率を上昇させるためです。見事に計画が達成されたので、元に戻って都知事(政治家、行政官)だけをやることにしたのです。党の支持率向上のための手段で印象操作された有権者は、いまポカーンとしていることでしょう。もともと二元代表制からすれば兼務は間違っていたものを、有権者の認識不足で操作にごまかされたともいえます。

 都民ファーストの当選者55人中、39人が新人ということです。意見の一致などを有権者は直視していく義務があります。いわば「生みの親」なのですから。

2017年7月5日 記