2018年2月3日掲載

私を追認する世論(せろん)の動きか?

—中島岳志氏(東京工業大学教授)による東京新聞の評論—

 1月25日の夕刊で公になりました。その主旨は「嗤いが内包する暴力性」というものです。私の「黒塗りメイク」の浜田雅功氏の行動への指摘と重なります。

 女性タレントの不倫騒動への禊ぎということで、タイ式キックを受け、「ほんとうにありがたかった」と言わせています。この在り方を批判しています。

 これを報道するマスメディアの姿勢と倫理が問題とされなければなりません。

 しばしば指摘しました、かつて「笑点」の司会者を務めた桂歌丸氏への下劣な言葉づかいなど報道すべきものではありません。しかしこの番組の視聴率が高いということで長長と続いています。視聴する方にも問題があります。知らずに「いじめ」(小暴力)に加担しているのですから恐ろしいことです。中島氏は笑いを「嗤い」と表現しています。これは嘲笑と同意です。私は笑いそのものに自分を卑下する、相手を蔑むという両方を含んでいるとしています。笑いには双方が時には強調して出てくるのです。笑いは絶対的に肯定される世論(せろん)がありますが、このような心配もあることを私たちは等しく見るべきです。

2018年1月31日 記