2017年7月26日掲載

どうでもよい芸能人の話題

—自分の姿をつくること—

 芸能人の夫妻が離婚するとか、夫に女性問題があるとか、忙しい限りです。

 こう書く私もテレビ、週刊誌などの報ずるところからの情報です。

 しかし、人のことをよくこうもほじくりかえすものです。夫婦のことで終わらせればよいのです。テレビは何時間も、週刊誌は何ページも費やしています。

 それまでのスターが複雑な世事に素顔を見せるのですから、快感そのものです。まして週刊誌は発行部数、テレビはスポンサーからの視聴率の要求に応えなければ食べていけませんから、必死です。

 他の競争相手もいますから火に油を注いだ勢いとなります。あくまで他人事です。私の生活には何も関わりがありません。まして週刊誌、テレビを見る時間がもったいないと考えますから目の前を通り過ぎる電車のようなものです。すぐに消えていきます。

 

 まったくおせっかいな世間になりました。ほっておいてほしい気分です。それには自分からこのような世事には遠のくことです。芸能人の離婚などが私の生活を脅かすことはありませんから、ことさら話題にすることもありません。

 室町時代から江戸時代の初めは隠棲者多く出ました。そして文化的な活動が盛んとなりました。

 自分の内実を見つめた人人がいたのです。そのような中に本阿弥光悦もいました。芸能界はいかに目立つか、注目されるかというところですから先の夫妻もこの騒ぎを肥料にしてまた仕事にありつけ注目を浴びることになるでしょう。

 政治家もどれだけテレビに出て名前、顔を知られたかで、見識や行動は二の次になります。見せること見られることが生き残る秘術ということです。

 なんともまぁ薄っぺらい世間になったのでしょう。

 帰するところ自分の人生は自分のもの、自分の姿勢を強く作り上げることから、個人が生き直さないといけません。時の進みは早いものです。今年ももう少しで8月です。

2017年7月21日 記