十一月の剣道

 十一月から再開予定の稽古は、学校の都合で稽古が出来ません。目下未定ですので、学校と打ち合わせをしてわかり次第、再開の時期をお知らせします。

 会員の皆さん、その間「拵え(こしら)え」をしてお待ちください。拵えとは両足、ひざ、腰などの構え方でした。野球でもゴルフでもセット・アップ(こしらえ)という考えが今は普通になりました。稽古再開の時には、拵えの確認から始めましょう。私も楽しみにしています。私は現在、筑波大学の講習に通って、鍋山、有田両八段に基本を教わっています。この稽古と、週一回の一人で行う「一人稽古」と「出稽古」を中心にしています。

 さあ、竹刀を磨いて道着を日に干して、道場で会いましょう。お目にかかるのが楽しみです。

 私たち王子神剣会では入会はもちろん見学も大歓迎です。会の方針である教育剣道の稽古をご覧ください。事前に電話をいただくとありがたいです。下記の連絡先の剣道教士 七段 和田宗春まで。

王子神剣会

会場:北区立王子桜中学校 2階 武道場

時間:日曜 午後6時〜8時

会費:月1,000円

 おたずねは 全日本剣道連盟公認指導員 剣道七段 和田宗春まで

連絡先:〒115-0056 東京都北区西が丘2-23-6
電話:03-5993-6186(留守電の場合は必ず名前と電話番号をはっきりと吹き込んでください)

2025年11月 和田記

和田宗春の剣道教室 第九回

 わたしは小学生からスキーをスキー学校に入って習いまいた。楽しむのではなく安全で上達するスキーが習いたかったからです。SAJの一級です。大学では体育会ゴルフ部に入り4年間在籍して、基本から習いました。そこで納得したのは楽しむための習い事には満足しない自分がいたということです。必ず師、先生を探して学ぶということでした。剣道もそうです。

 さて今回の教室です。第八回では「手の内」という終わりの無い、課題に触れました。思い出してください。今回は「重力」について考えます。そうです。物理で習った、あれです。物は自然と上から下へ落ちます。これを剣道に取り入れてみたらどうでしょう。例えば面を打つ時には、誰もが振り下す時に竹刀を握る掌に力を入れます。これは大切な打ち切るためには重要な要素です。しかし、まず打ち下ろす前の振りかぶりを考えます。振りかぶりは重力に逆らって、竹刀を振りかぶります。この振りかぶりを早く出来れば、あとは重力にしたがって振り下すだけです。打つよりも振りかぶりを考えた剣道が大事です。そのコツは剣道場で勉強しましょう。

 今回のポイント。重力を利用した打ちと振りかぶり。

2025年11月6日記