2023年9月16日掲載

傲慢なビルマ軍事政権

 アセアン首脳会議は、9月5日にビルマの軍事政権に暴力停止など5項目の声明を発表した。警察権など国民の自由を拘束する権利を、ビルマ政府が行使して国民を弾圧していることが、国際問題となって久しい。これに対して軍事政権は、内政干渉を理由に反発している。この国ほど民主化に遠い国はない。北朝鮮と肩を並べる。陰で北朝鮮、中国、ロシアが支援していると思われる。それぞれが反民主国家でるわけで、自己防御の一環で互いに非難しないで守りあっている。みんなで渡れば、なんとやらの類である。

大国の政治指導者に気高さは求められない

 大国と言われるアメリカでさえ、トランプ前大統領の選挙結果を無視する暴挙があった。それを見習う形がロシア、ウクライナの戦争におけるロシアの態度である。大国の責任ある政治家の個人的な行動で世界を混乱に陥れているわけだ。この罪は重い。ビルマは自分たちを責めるのなら、ロシア・プーチン大統領を、トランプ元大統領をまず責めろと居直るだろう。政治家の気高い精神、崇高な倫理などを求めることは、現代では不可能となった。

2023年9月7日 記